声優雑誌の整理をしていたら、やはりというかなんというか
読み耽ってしまって全然片付けられなかった。
VOiCIE Newtype No.016の鈴置洋考さんの追悼記事
私は鈴置さんの声はほとんど聞いたことがなくて、どんな声かもはっきりとは思い出せない。
でもこの記事を読んでいると、鈴置さんが最期まで芝居に対して真剣に向き合っていたことや、たくさんの人に愛され、信頼されていたことが伝わってきた。
なぜだろう。
涙が止まらなかった。
こんなにもたくさんの人に慕われ、必要とされていた人が亡くなった。
私は初めてそのニュースを聞いたときも、この記事を読んだときも、
自分があまり知らない声優さんだったからだろうが、泣きはしなかった。
日本のアニメを支えてきた声優さんが亡くなったことは悲しかったが、
そのことも1週間もすれば忘れていた。
今思うと失礼な話だ。
それならなぜ今涙が出てくるのか。
それはきっと私が以前より「声優」、「役者」という職業を意識しているからだろう。
こんな素晴らしい役者に、私もなりたいと思っているからだろう。
何ともおこがましい考えではあるが。
しかし慕われるどころかただの1人にも必要とされていない私が役者になどなれるのだろうか、と思う。
つい3ヶ月ほど前までは、「死にたい」と思っても「どうせ死ぬなら『あの人が死んでしまうなんて…』と言われるぐらいの人間になってから死にたい」と思いなおして生きてきた。
最近はそう思うことも出来なくなっている。
私は「役者」を目指す以前に「ちゃんとした人間」を目指すべきなのかもしれない。
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