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【2024年04月19日18:34 】 |
ストパニが
終わりましたね。
まあまだ見てないわけですが(え

なのでそろそろ小説を載せたいと思います。
今まで二次創作?を書いたことがないのでなんかうまく書けなかったんですけども。

しかもまだ完結していないというねw
長いのでとりあえずちょっとだけ載せます。

キャラ設定は一応アニメ版にならっています。
渚砂×玉青…というより渚砂→玉青。

私自身まだ初心者なのでいろいろおかしいのは許していただければ幸いです。
「・・・ちゃん?渚砂ちゃんっ!」
ふと気づくと、玉青が渚砂の顔を覗き込んでいる。
「えっ?あ・・・」
「どうしたんですか?気分でも悪いんですか!?」
どうやら玉青はずっと渚砂の名前を呼んでいたらしい。
「ううん何でもないよ。ごめんねボーッとしちゃって。」
「そうですか?ならよかった。」
玉青はホッと胸を撫で下ろす。
「それなら早く行きましょう!授業に遅刻してしまいます。」
「もうそんな時間?」
時計の針は8時20分をさしている。
「ほんとだ急がなきゃ。」
「そうですよ早く早く!」
玉青は渚砂が通学かばんを手にしたのを確認すると、渚砂の手をとって歩き出した。
本当は走ったほうがいいのだけれど、いちご舎の廊下はたとえ遅刻しそうでも走ってはいけない。
とはいえこのままでは本当に遅刻してしまう。
二人はほとんど走っているかのような早さで廊下を歩き、階段を降り、玄関のドアを開けた。

「走りますよっ!」
「うん!」
通学路を走ってはいけないという決まりはないから、
…けしていいことではないのは確かだけど。

外に出た途端に二人は、手をつないだまま走り出す。


**********

つないだ手のひら

**********


「おはよう玉青ちゃん渚砂ちゃん。今日はギリギリだね。」
「おはよ・・・ち・・・千早ちゃん・・・」
「・・どうにか・・間に合いましたわね・・・」
二人が教室に入ったときにちょうど授業開始5分前のチャイムが鳴った。
「おはよう。二人とも今日はどうしたの?そんなに息切らしちゃって。走ってきたの?」
「紀子ちゃんおはよう。走ってっていうか・・・」
「早歩きです。走ってなんかいませんよね?渚砂ちゃん?」
「うんそう早歩き。」
「渚砂ちゃんとお話していたらついつい部屋を出るのが遅くなってしまって。」
「こんなにギリギリなのは久しぶりだから焦ったぁ~。」
渚砂と玉青は隣同士の自分の席へと向かい、授業を受ける準備をした。
周りを見るとみんなすでに席についている。
渚砂と玉青が最後だったようだ。

二人が席についたとき、授業開始のチャイムが鳴った。


***********


昼休み、中庭で円になって座っている少女たち。
今日はとてもいいお天気だから外でお弁当を食べましょう、という玉青の提案で、渚砂・玉青・光莉・夜々の4人が集まった。

渚砂と玉青は聖ミアトル女学園の4年生、光莉と夜々は聖スピカ女学院の3年生。
通う学校も学年も違うものの仲のよい4人は、ときどきこうして集まって昼食をとったりパジャマパーティをしたりしていた。

「今日はほんとにいいお天気ですね~。」
「うん!こういうのを五月晴れっていうのかな。」
渚砂と光莉が空を見上げながら話している。
「そうですわね渚砂ちゃん。あら?渚砂ちゃんってば頬にケチャップが付いてますわ。」
「へ?あっ」
玉青が渚砂の頬に顔を寄せ・・・

ぺろっ

「た、玉青ちゃんっ!?なんで舐めるの!?」
「両手がふさがっているので。」
「だからって舐めなくてもー!自分で拭けるよ!」
「嫌でしたか?」
「そういうわけじゃないけど・・・」

「はいはいそこまでね。」
それまで黙ってサンドウィッチを食べていた夜々が口をはさむ。
「二人とも昼間からそんなにいちゃいちゃしないでくれる?光莉の目の毒だわ。」
「夜々ちゃんは妬いてらっしゃるのかしら?」
「なっ、違うわよ!あのねぇ・・・」
口論を始めた玉青と夜々の横で、光莉はなぜか赤くなってうつむいている。
「うちの光莉は純粋なのよ!だから目の毒だと言ってるの!」
「まあ『うちの』ですって。」
「だからー!」

「あはははは」
何やら言い争っている二人を見ながら渚砂は笑った。
玉青ちゃんに口で勝てる人はそうそういないよ。


でも本当に、玉青ちゃんはなんであんなことしたんだろ。
まだ頬が熱いよ?胸がドキドキいってる。
いつも「かわいい」とか「好き」とか言ってくれるけど・・・。
よく手を引っ張ってくれるし、今朝だって。

でもきっと、玉青ちゃんの言う「かわいい」は、ぬいぐるみに対して言うのと同じようなことで。
「好き」は、「花が好き」とか「歌が好き」とかと同じようなこと。
たぶん本気で言ってるんじゃないよね。


「・・・ぇえ、ねえ渚砂ちゃん?」
「ふぇ?」
「渚砂ちゃんてばまたボーッとして。どうしたんですか?」
「ううんなんでもないよ。で何?」
「今日の放課後聖歌隊のミニコンサートがあるんですって。行きますよね?」
「もちろん私も光莉も出るんだけど、今日は初めて光莉がソロを歌うのよ。」
光莉が恥ずかしそうに笑う。
「光莉ちゃんすごーい!行く行く!」
「ソロって言っても大したことないんだけど・・・」
「十分すごいよ!楽しみにしてるね!」

「さあ渚砂ちゃん、早く食べないと午後の授業に遅れてしまいますわよ。」
渚砂以外の3人はすでに昼食を食べ終わって、もう片付けも済ませている。
「うん、ごめんね」
渚砂は急いで残りのお弁当を食べ、片付けた。

リーンゴーン・・・

午後の授業の開始15分前を告げるチャイムが鳴った。
夜々が立ち上がって歩き出すと、光莉も立ち上がる。
「光莉早くおいで。」
「夜々ちゃん待ってよー。」
夜々が振り向いて言う。
「じゃあ放課後に、お御堂で。」
「ええ。楽しみにしていますわ。」
「私も。絶対行くからね。」
夜々と光莉がスピカの校舎に帰っていった。
「私たちも行きましょう渚砂ちゃん。」
「うん。」
玉青が渚砂の手をとって歩き出す。

まただ。
玉青ちゃんはいつも私の手をとって歩いてくれる。
それは、私がいまだに道に迷ってしまうから。
このアストラエアの丘は広すぎるから、寮とミアトルの校舎の行き来や校舎内ならともかく、屋外だと一歩道を外れるとすぐに迷ってしまう。
それに歩きながらでもボーッとしてしまうことがある私だから、校舎内ですら迷うことがある。
玉青ちゃんはそんな私が迷子にならないようにいっしょに歩いてくれるんだ。
いつか、私がこの丘の中を迷わずに歩けるようになったら、もう玉青ちゃんは手をつないでくれなくなるよね。
…それはちょっと寂しいかな。



########

すいませんホントすいません。
よく考えたらアストラエアの中庭ってどこだよとかお御堂でミニコンサートなんかやらないだろとか突っ込みどころは満載なんですがそこはスルーしてください。
だいぶ長くなると思います…し続きを載せるのがいつになるかわからないんですけどね。
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【2006年10月01日21:07 】 | 小説 | コメント(0) | トラックバック()
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